愛染明王像
京都。
東寺の観智院。
五大虚空蔵菩薩像に
手を合わせていると。
となりで
案内の方の声がした。
そちらの方に
行ってみる。
こちらの
愛染明王さまは
こわいお顔ですが
寄り添ってくださる
とても優しいお方。
その愛染明王さまから
お言葉がいただける
おみくじ。
たった一言
書いてあるだけの
おもしろい
おみくじで
嬉しいことに
不思議とあたると
いわれている
のですよ。
おー。
そうなのかと。
愛染明王さまに
手を合わせ
自己紹介をする。
そして
かわいい
ちりめんの
巾着を選ぶ。
ひいたお言葉。
信頼。
私のまわりは
幸せなことで
信頼できる
ステキな人たち
ばかり。
んー。
愛染明王さま。
私にはあまり
必要ないかもです。
と巾着に
おみくじをしまう。
そこから
数日たってのこと。
おともだちと
私って
ほんと心配症で
あれは大丈夫だった
かしらと
思うと もう
心配が膨らんで
どうしようも
なくなるんです。
ちゃんと エアコン
消してきたかしらとか。
亀のえさ場の
あみの上の
脱走防止の重しは
のせてきたかしら。
とかとか。
そんな お話を
していると。
はっ。
愛染明王さま。
私 自分を
信頼していないです。
ということに
気がついたの。
人には
自分を信じて。
なんて。
生意気なこと
いっちゃったこと
あったな。
人のことは 信じられるけど 自分のことに なると からきしだめなの。
ごめんなさい。
まずは
自分が
自分を
しっかり
信じないと
ですね。