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けん玉


こころを平静にたもって、糸を引き、

タマを空中に投げあげてそれを剣の

尖頭にさしこむ。スポッとタマが剣に

おさまると〜「今日はこれでよし」と。

<わたし>とは何だろう 絵で描く自分発見 

岩田慶治 講談社現代新書より


毎朝 ストーンという小さな音が

自分を受け止めてくれたように

思えるそうです。


本には その発展系もあって

それも興味深いのですが

私はどちらかというと

重力を感じる方法として

一昨年から ずっと

民芸的なけん玉を

探していた。


昨年ようやく見つけて

たいへん気に入っている。


なぜ 重力を感じて

いたいかというと

重力を忘れないためである。


ある日 

何かの作用で

重力を完全に

忘れてしまったら 

ぶわっと遠くへ

吹き飛ばされるのではと

不安になることがあって

もちろん 科学的に

そんなことはないのだろうけど

それでもと。


毎朝 

けん玉を手に取って

タマの重みで

糸がぴーんと

はっているのを確認し

重力を感じ

感謝する時間を

持ちます。









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